就活 転職 CA

既卒CAの前職は?私の場合【地方在住者は圧倒的に不利】

 

2022年度のJALの採用が見送られてしまいましたね・・・。

新卒の学生さんの中には、小さな頃からCAを目指してきた方も多いことと思います。

やっと夢に挑戦する時になって、採用試験を受けることさえも出来ないなんて・・・。心にぽっかり穴が空いてしまいますよね。

気持ちを切り替えて別の職業で頑張りつつ、既卒受験を目指そうと決心しても、一体何をすれば良いのか分からない・・・。

 

今回は、就活に悩んでいるあなたに、CA以外のお仕事についてお話してみようと思います。

私自身、既卒でCAになり、少しの間ですが他の職業も経験しました。

また、1社目の日系も2社目の外資も同期はみんな既卒なので、別記事で私の周りの同業者の前職も紹介します。

 

地方からの就職活動

以前の記事で、学生時代の大失敗について書きました。

謎のインターンシップで、無駄に就活資金と時間を浪費したうえ、その会社の採用試験で大失敗。

・・・その前後のお話です。

かなり迷走しながら既卒入社に至りました。

少しでも就職活動する上でヒントになれば嬉しいです。

 

就職氷河期の新卒就活時、航空業界に激震

勝手にCAになると決めていた学生時代。

とはいえ、当時、同時多発テロに続き、SARS(重症急性呼吸器症候群)の感染拡大により、激震の航空業界。

現在のコロナ禍ほどではありませんが、航空業界は直撃を受け、大手2社のうち1社は採用凍結。もう1社も新卒130名程度のみの募集(多い時は新卒だけで各社400名以上の年も普通にあります・・・)。

そんな状況だったこともあり、私も就職活動時にCA受験しかしなかった訳ではもちろんありません。

私の場合は、CAになりたい理由を正直に言うと、「旅行が好き」だったから。

本音のところが不純な動機(お金貰って旅行したい!?)だったため、特に接客業にこだわりはありませんでした・・・。

自由人
おもてなしをしたくて目指している方、スミマセン・・・そんなだから落ちてばっかりいたんです。

なので、旅行に行くお客様やフライトするCAを横目に空港で勤務するグランドスタッフは、私にとってはかえって辛いだろうと思いました。

「旅行関係かなぁ・・・でも、カウンターで接客するのはイメージわかないし、事務仕事は苦手だし・・・。」

「ツアコンはいろんな所に行けて良さそうだけど、団体行動苦手な私に務まるかなぁ。」

なぜ旅行が好きなのか ⇒ 日常から離れて自由になれるから。自分で探検して自分の目で世界を見たいから・・・。

大学生の 自由人
そもそも「好き」を仕事にするってこと自体、難しいのかな。

・・・と、いろいろ考えましたが、その頃私は、航空受験の雑誌である「エアステージ」とともに、海外旅行情報誌「エイビーロード(AB・ROAD)」を毎月欠かさず読んでいました。(今年3月31日でサービス終了となってしまう、リクルートの海外旅行情報サービスで、当時は月刊誌)

「リクルートでエイビーロードに携わりたい!」

大学在学中に1年間休学してヨーロッパやアメリカを回り、ガイドブックに出ていない素敵な場所もたくさん見つけたので、その経験を旅行雑誌やガイドブックの企画編集に活かせるのでは?と思いました。

そして、旅行系の出版社編集プロダクションの採用についても調べてみました。

しかし、春休みにロンドンで1ヶ月間に及ぶインターンシップに参加し、金銭的にも親に迷惑をかけていたので、説明会や面接のために頻繁に札幌から東京まで行き来する訳にも行かず、結局東京まで行って受けたのは、タイミングの合ったJTBの出版部門(現JTBパブリッシング)とリクルートのみ。

JTB出版は1次、リクルートは3次敗退でした。

リクルートに関しては、面接官や現役社員の方の話もとても面白く魅力的で、他の受験生も活き活きしたパワフルな人が多く、その頃にはCAより面白そうかも!?」とさえ思いました。

自由人
実際に面接官や社員の方と接して好きになる会社もあるので、気になった会社は受けてみることが大切!

そこまで進むと面接に行くための飛行機チケットも払って頂けて、正直「これはイケるのでは!?」と思ったのですが、就活状況や内定状況を尋ねられ、エアラインのインターンシップに参加したことをポロッと喋ってしまい、理由などを深堀りされて、CA志望の本音がバレバレ。

CAとは全く違う業界・業種だったこともあり、上手く取り繕うことも出来ず、面接を乗り切ることが出来ませんでした。

大学生の 自由人
地方在住じゃなければ、もっとたくさんの会社を受けたかった!!

 

目の前が真っ暗、されど就活は続き、人生も続く・・・

その後、本命の航空会社で受験に失敗し、実際に選択肢が無くなった時には、目の前が真っ暗になりました。

とにかく何か職を得なければならない。

「好き」を仕事にするどころの話ではなくなり、切羽詰まって考えました。

今後CA既卒や外資受験をするにしても、他にやりたい事を見つけるにしても、「取り敢えず、上京しなくては話にならない」と思いました。

エアライン既卒・外資受験はたいてい唐突に発表され、選考過程も日程も会社により様々。

外資では、その場で合否発表があり、当日 / 翌日に次の選考があるというのも普通のことです。

その時に働いている会社で、事前に有給申請できるタイミングで募集が出なければ、仮病で病欠したり、親戚の法事と偽ったり・・・。

偶然休日と日程が合わない限り、在籍している会社に迷惑をかけてしまうか、受験を諦めるかしかありません。

東京で働いていたとしても大変なことなのに、札幌にいては、飛行機手配宿泊手配前泊・後泊すべきか・・・と悩んで苦労してやっとのことで東京に行っても、土地勘も無く、慣れないホテルや友人宅などで気を使ったり・・・と、普段とは違う環境で面接とは別のストレスも山盛り現実的にはかなり不利だと思いました。

そんな訳で、結局その後、地元札幌で新卒採用試験がある、東京勤務可能な会社を受けることに決めました。

夏以降に選考があった車のショールーム / PRのお仕事(免許も持っていませんが・・・)の面接と、旅行会社の契約社員の面接を受け、いろいろ考えた上で旅行会社に入社することにしました。

新卒入社【旅行会社】札幌から東京へ

4月、東京で新生活が始まりました。

大手旅行会社の法人旅行オフィスで、私が配属になった支店の新卒新入社員は、正社員の5名契約社員の4名

カウンターのある店舗ではなく、首都圏のイベントや法人旅行の企画営業、インバウンドなどを扱う部署で、新入社員は、各支店合わせて正社員契約社員それぞれ30人ちょっとずついたと思います。

皆同じく4年制大学卒業の新卒にも関わらず、いわゆる就活勝ち組負け組、新入社員研修も本社で別々に行われました。

将来を期待されたヤル気満々の正社員組を横目に、契約社員同期達は、どよ~んとした雰囲気

みんな新しい環境で、仕事についてや、正社員の子達とどう接すれば良いのか・・・、不安な気持ちでした。

契約社員の同期の中には、旅行業界が第一志望ではなかった人も多く、私と同じくエアライン志望の子も多数いました

私は元々大学も1浪1休学して他の子と比べ2歳ほど年上だったこともあり、「人は人、自分は自分」とマイペースでそれほど気にもせず、念願の東京一人暮らしを満喫していました。

心配にも及ばず、その後正社員の同期とも仲良くなり、プライベートで一緒に遊んだりもしましたが、時々話の中で「あ、正社員は家賃補助出てるんだ・・・」など、契約社員との違いを知って「うわぁ、格差社会・・・?」と感じたりもしました。

正社員は企画営業、契約社員は事務で、担当営業について顧客情報を管理したり、資料を作成したり。

面白くなかったのは、実際の職種が事務にも関わらず、採用面接でグループワークや、かなり無茶振りなプレゼンをさせられ、3次の最終は東京に呼ばれ(チケット会社持ち)、希望職種も聞かれて営業と提出したにも関わらず、初めから営業の選択肢は全く無かったこと(新卒正社員がいたので当然といえば当然ですが)。

正社員予備軍として、拾える人材を拾っておいたんだろうと思います。

自由人
就職氷河期の買い手市場で、今考えると酷い扱いだったなぁと思います。

新入社員研修では、創業者が主人公の社史的な文庫小説を与えられて感想文を書いたり・・・と、愛社精神を植え付けられそうにもなりましたが、新卒ならではの「社会人の常識」「ビジネスマナー」などといった基本的な社員教育もしっかり受けることができたので、やはり新卒で就職しておいて良かったと思いました。

支店長は頑張れば営業にしてやると言っていたので、オフィスでコピーを取りながら企画を考え、直に企画書を提出したりもしました。

結局、その会社は1年足らずで辞めたのですが、決定打はTOEICスコア800取ったら営業にしてやる」と言われ、毎日仕事の後に勉強し、800突破したにも関わらず、口だけで誤魔化されたことです。

取れないだろうと思って軽い気持ちで言ったんでしょう・・・。

若かりし 自由人
悔しくて泣きました。

支店長も他の上司達も、新卒契約の私達に同情して気を遣ってくれていましたし、あの手この手で私達のモチベーションを下げないようにしていたんだと思います。

そして、新卒正社の中でも「契約が自分たちと同じ仕事をするならば、自分たちの苦労した就活は何だったのか?」という声が挙がっていたようです。・・・それもまた、もっともな話です。

上司には「3年は頑張ってみろ。」と言われましたが、私には3年後にその会社で楽しく働いている自分自身の姿を思い描けませんでした。

 自由人 日系時代
3年ってすごく長い!3年後にはとっくに夢を叶えて飛んでいたよ!

その後、就活中からチェックしていたガイドブックの編集プロダクションで欠員が出たので、採用が決まってから退職しました


この会社に入社して良かったこと

  • 仕事や配属先が決まってから上京したので、家探し、契約、引っ越しがスムーズにできた。
  • 新卒の新入社員教育を受けられた。
  • オフィスワークとはどんなものなのか経験することができた。
  • 営業にはなれなかったが、結果的にTOEICスコアアップできた。
  • 旅行業界について学べた。
  • 正社員、契約社員に関わらず、いろんな人に出会えた。(正社員入社と微妙だったのは初めだけでした!)

後日談ですが、その後、私の他にも、共に苦渋を味わった契約社員同期でエアラインに転職した子が数人いました。そのうち1人は未経験で難関の欧州系クルーに!

私も旅行会社在籍中、外資系エアラインをいくつか受けましたが、この時はご縁がありませんでした。

しかし、東京に引っ越してからは、1社受ける心の負担が全然違いました

1次面接で落とされたとしてもOK、次頑張ろう!」と思えました。(これが札幌だと・・・泣きたくなるんです、帰りの飛行機で・・・。)

これも大きな前進です。

このまま辛抱して、この会社からCAを目指すのが1番省エネだったのかなぁと思いますが、短気な私はサクッと辞めて、「やってみたかった事」に挑戦することにしました。

とは言え、旅行会社では、一見チャラ男な茶髪課長が、実はキレ者で営業成績トップだったり、穏やかで紳士的な課長がカラオケで突然脱ぎ始めたり・・・(!)

サラリーマンの生態を学び(?)面白いこともいっぱいあったので、今となっては楽しい思い出、入社出来たことに感謝しています。

自由人
何事も、社会経験!

長くなったので、続きはまた次回!

お知らせ

Twitterはじめました!
フォロー・リプライお気軽にどうぞ!
このブログに関するご質問やご要望、「ここは違う!」なんてご意見などもありましたら、ぜひDMでお知らせ下さい!

スポンサーリンク

-就活, 転職, CA
-, ,

© 2020 Take Off‼︎ Powered by AFFINGER5